ラドン温泉・ 炭酸泉など 5つの 泉質に 日帰りで 入れる 温泉 公式で 確かめた 19か所
この記事の答え
放射能泉・二酸化炭素泉・含鉄泉・酸性泉・含よう素泉は、どれも数が少ない泉質です。公式ページで「泉質名」と「日帰り入浴の営業時間」を確かめ、2026年10月18日の時点のデータで見直した19か所を、泉質ごとに並べました。
この記事の見出し(8)

ラドン温泉、炭酸泉、浴槽で茶色く変わる鉄の湯。名前を聞くと、一度は入ってみたくなるお湯です。
泉質名が放射能泉・二酸化炭素泉などの温泉で、日帰り入浴を公式に案内しているところは、北海道から九州まであります。数の少ない5つの泉質について、公式ページで確かめた値を、2026年10月18日にたびとまりの最新のデータと見比べた19か所を並べました(順位や評価ではありません)。
5つの 泉質は 合わせて 67か所。 そのうち 19か所を 公式で 確かめた
たびとまりで泉質を確かめた温泉のうち、この5つの泉質は次の数です(2026年10月18日に、たびとまりのデータで数えました)。
| 泉質名 | たびとまりの数 | この記事に載せた数 |
|---|---|---|
| 放射能泉 | 26か所 | 8か所 |
| 二酸化炭素泉 | 11か所 | 3か所 |
| 含鉄泉 | 10か所 | 3か所 |
| 酸性泉 | 6か所 | 3か所 |
| 含よう素泉 | 14か所 | 2か所 |
載せたのは、施設の公式ページ(または自治体・観光協会のページ)で、泉質名と日帰り入浴の営業時間の両方を確かめられたところだけです。確かめたのは2026年9月17日〜10月15日で、2026年10月18日に、たびとまりの最新のデータと見比べました。
「ラドン温泉」「炭酸泉」のように呼び名だけが書かれていて、泉質名が見つからなかったところは、今回は外しました。
放射能泉 (ラドン温泉) :ラドンと いう 天然の 成分が 入った お湯
「放射能」と聞くとドキッとしますが、ラドンは温泉にもともと含まれる天然の成分です。決められた量以上のラドンを含むお湯を、放射能泉と呼びます。施設では「ラドン温泉」と案内されていることもあります。
ラドンのように変わりやすい成分は、わき出してから時間がたつとどんどん変わるので、温泉は「なまもの」と言われます。
泉質名に「弱」が付くかどうかは、ラドンの量の違いです。分析の決まりでは、次のように分けています。
| 泉質名の例 | ラドンの量 |
|---|---|
| 単純弱放射能泉 | 8.25マッヘ単位以上、50マッヘ単位未満 |
| 単純放射能泉 | 50マッヘ単位以上 |
マッヘ単位は、放射能の量を表す昔の単位です。8.25マッヘ単位は、お湯1kgあたり111ベクレルにあたります。
放射能泉の泉質別の適応症(浴用)には、高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎などがあげられています。泉質ごとの特徴は、泉質の記事でも整理しています。
名目津温泉(福島県二本松市): 単純弱放射能冷鉱泉。10:00〜20:00(最終受付19:30)。設備の点検などの臨時休館のほかは営業
能勢温泉(大阪府能勢町): 単純弱放射能泉。平日11:00〜21:00、土日祝10:00〜21:00(どちらも受付20:00まで)。大型連休・年末年始は10:00〜16:00(混雑時は受付15:00まで)。休みは火曜または指定日で、公式のカレンダーで確かめてください
恵那峡温泉ホテル ゆずり葉(岐阜県恵那市): 単純弱放射能冷鉱泉。日帰り入浴は夕方17:00〜20:00(受付19:00まで)。定休日は公式の案内で確かめてください
満天星温泉 ほっとサロン(岐阜県中津川市): アルカリ性単純弱放射能冷鉱泉。10:00〜21:00(受付20:30まで)、月曜と年末年始などが休み
比田温泉 湯田山荘(島根県安来市): 含放射能泉。11:00〜20:00(受付19:30まで)、水曜休み(祝日なら翌日)
匹見峡温泉 やすらぎの湯(島根県益田市): 単純弱放射能冷鉱泉と単純弱放射能温泉。11:00〜20:00(受付19:00まで)、月・火曜休み(祝日は営業)
尾道平原温泉 ぽっぽの湯(広島県尾道市): 単純弱放射能冷鉱泉。10:00〜22:00(最終受付21:30)。定休日は公式の案内で確かめてください
ホテル龍登園(佐賀県佐賀市): 単純弱放射能泉。11:30〜21:00(火曜は15:00〜21:00)、12月31日・1月1日は休み
二酸化炭素泉 (炭酸泉) :泡が 体に 付く 「泡の 湯」
一般に「炭酸泉」と呼ばれるお湯の、泉質名は二酸化炭素泉です。二酸化炭素(炭酸ガス)がお湯1kgに1,000mg(=1g)以上溶けていて、入ると小さな泡が体につきます。泉質名の先頭に「含二酸化炭素」と付く温泉も、二酸化炭素泉の仲間です。
炭酸ガスが皮膚から吸収され、体が温まりやすいと言われます。泡がつく様子から、「泡の湯」と呼ばれ、親しまれています。名前が似ている炭酸水素塩泉は、重曹の仲間が多い別の泉質です。
この記事では、泉質名が二酸化炭素泉(または「含二酸化炭素」などが付く)と公式に書かれた温泉だけを載せました。「炭酸泉」とだけ書かれた浴槽は載せていません。泉質の説明は泉質の記事にあります。
桟温泉旅館(長野県上松町): 単純二酸化炭素泉。9:00〜21:00。月に数回の不定休あり
駒の湯(長野県木曽町): 二酸化炭素・カルシウム・炭酸水素塩を含む中性低張性冷鉱泉(公式の表記のまま)。日帰り入浴は15:00〜22:00。定休日は公式の案内で確かめてください
ラムネ銀泉(島根県飯南町): 含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。11:00〜20:00、木曜休み
含鉄泉で紹介する愛媛県の新居浜温泉PANASも、泉質名に「二酸化炭素」が入っています。
二酸化炭素泉の泉質別の適応症(浴用)には、きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症があげられています。飲用では、胃腸機能低下があげられています。
含鉄泉: 空気に ふれると 色が 変わる お湯
含鉄泉は、鉄イオンがお湯1kgに20mg以上入っているお湯です。出てきたときは透明で、空気にふれて時間がたつと、鉄が「酸化」して色が変わります。茶色になると言われたり、金色に変わると紹介されたりしています。泉質名では「含鉄」が先頭に付きます。
ろとまる「酸化」は、鉄が空気にふれてさびるのと同じ仲間の変化です。どんな色に見えるのか、行ってたしかめたくなります。
泉質の説明は泉質の記事にあります。
神戸大沢温泉 金仙花の湯(兵庫県神戸市北区): 含鉄-ナトリウム・カルシウム-塩化物の温泉。朝6:30〜9:00と12:00〜23:00(どちらも受付は30分前まで)。定休日なし
天然の湯 吾北むささび温泉(高知県いの町): 含鉄ナトリウム塩化物泉。11:00〜21:00(受付20:00まで)、木曜休み
新居浜温泉PANAS(愛媛県新居浜市): 含鉄Ⅱ・二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉。大浴場は朝6:00から23:00まで(札止め22:00)、年中無休
酸性泉で紹介する多田温泉 白龍館も、泉質名に「含鉄」が入っています。含鉄泉の泉質別の適応症は、飲用の鉄欠乏性貧血だけで、浴用の定めはありません。
酸性泉:ピリッと しみる、 刺激が 強い 泉質
酸性泉は、水素イオンがお湯1kgに1mg以上入っているお湯です。1mgは、1gの1000分の1の重さです。酸性が強いと入浴で皮膚にしみ、口に入ると酸っぱく感じます。
殺菌力が強いと言われるお湯で、その分、肌への刺激も強めです。硫黄泉とならぶ「刺激の強い泉質」の例とされていて、入浴を控える人が、泉質別の禁忌症として定められています。
- 浴用の禁忌症: 皮膚または粘膜の過敏な人、高齢者の皮膚乾燥症
また、肌の弱い人は、入浴のあとに温泉の成分を温水で洗い流したほうがよいとされています。泉質の説明は泉質の記事にあります。
スカイピアあだたら(福島県二本松市): 単純酸性温泉。10:00〜20:00(最終受付19:30)、毎月第1水曜休み。施設のメンテナンス時も休みになります
多田温泉 白龍館(島根県益田市): 単純酸性含鉄冷鉱泉。10:00〜22:00(最終受付21:00)、定休日なし(宿泊は年末年始休み)
すずめの湯(熊本県南阿蘇村): 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)。10:00〜17:00(最終受付15:00)、火曜休み(祝日は営業)、臨時休業あり
すずめの湯は硫黄泉でもあります。酸性泉の泉質別の適応症(浴用)には、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症があげられています。硫黄泉の注意は、次の記事にまとめています。
含よう 素泉:置いて おくと 黄色くなる お湯
含よう素泉は、よう化物イオン(よう素の仲間)がお湯1kgに10mg以上入っているお湯です。火山とは関係のない(非火山性の)温泉に多く、放置すると黄色くなります。よう素は、日本が主要な生産国のひとつです。泉質の説明は泉質の記事にあります。
占冠湯の沢温泉 森の四季(北海道占冠村): 含よう素泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉。11:00〜20:30(最終入館20:00)、火曜は16:00から
安田温泉やすらぎ(新潟県阿賀野市): 含よう素-ナトリウム-塩化物強塩冷鉱泉。9:30〜21:30、第2水曜休み(祝日は営業して翌日休み。8月は無休)
含よう素泉の泉質別の適応症(飲用)には、高コレステロール血症があげられています。ただし、よう化物イオンを含むお湯を飲むときは、甲状腺機能亢進症の人は注意が必要とされています。飲めるお湯かどうかは施設ごとに違うので、飲泉の案内がない温泉は飲まないでください。
よく ある 質問
Q. 放射能泉に入っても大丈夫ですか?A. 放射能泉は、決まりで定められた療養泉の泉質の1つで、この記事の施設はどれも公式に日帰り入浴を案内しています。入浴を控えたほうがよい場合は、泉質の記事の一覧を見てください。気になることがあれば、かかりつけの医師に相談してください。
Q. 「炭酸泉」と書いてあれば、二酸化炭素泉ですか?A. そうとは限りません。泉質名は温泉の掲示(温泉分析書)に書かれています。「二酸化炭素泉」や「含二酸化炭素」の文字があるかを見てください。
Q. 日帰り入浴の料金はいくらくらいですか?A. 施設によって違います。この記事の19か所のうち、公式に大人の料金が書かれていたところでは、ふだんの料金で440円から2,000円まででした(2,000円はすずめの湯の日帰り入浴。年末年始などは高くなる施設があります)。公式ページで確かめてください。
Q. ほかの泉質の日帰り温泉も知りたいです。A. 同じ基準で確かめた温泉を、それぞれ記事で紹介しています。
Q. 温泉に入って、そのまま道の駅の駐車場で寝てもいいですか?A. 国土交通省は、道の駅での仮眠はかまわないとしつつ、宿泊目的の利用は基本的に遠慮してほしいとしています。車で泊まるなら、車中泊を受け入れている場所を紹介した記事を見て選んでください。
まとめ
- 放射能泉・二酸化炭素泉・含鉄泉・酸性泉・含よう素泉は、たびとまりで合わせて67か所。そのうち19か所で、公式ページで泉質名と日帰り入浴の営業時間を確かめ、2026年10月18日にデータを見直した
- 「ラドン温泉」の泉質名は放射能泉、「炭酸泉」の泉質名は二酸化炭素泉。掲示の泉質名で確かめる
- 酸性泉は刺激が強い泉質。肌や粘膜が敏感な人は控える
(各施設の内容は、施設の公式ページ、または自治体・観光協会のページで確かめた値を、2026年10月18日にたびとまりの最新のデータと見比べたものです。営業時間・定休日は変わることがあります)
効果を保証するものではありません。体調や持病が気になるときは、施設の掲示と医師の案内に従ってください。
出典:
- 環境省「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」
- 環境省「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」(平成31年3月)
- 環境省「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」(平成26年7月1日)
- 青森県「温泉の種類と効能」
- 国土交通省「道路行政に関するよくあるご相談」(道の駅での仮眠・宿泊。https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_03_04.html)
- 各施設は、施設の公式ページ、または自治体・観光協会のページ(2026年9月17日〜10月15日確認。2026年10月18日にたびとまりのデータと突き合わせ)
料金・設備・営業期間などは変わることがあります。お出かけの前に、各施設の公式情報をご確認ください。記事のまちがいは情報の報告から知らせてください。
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