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この記事の見出し(9)
夕暮れのあとのキャンプ場の区画に止まった小さなキャンピングカー。窓から温かい明かりがもれ、足元には落ち葉と薄い霜(イメージ)

10月も半ばを過ぎると、山のRVパークでは夜にぐっと冷え込みます。車の中で寒くて目が覚めるとき、原因は空気の冷たさより、床と窓から伝わってくる冷えのことが多いんです。

だから道具は「下に敷くマット」「体を包む寝袋」「電気で足す暖かさ」の順にそろえるのが近道。電気毛布を使うなら、電源つきの区画があるRVパークを選べば、夜じゅう安心して使えます。車の中で火を使う暖房は、一酸化炭素の危険があるので、この記事では扱いません。

この記事で紹介する道具は、次の3つを満たすものから選びました。

  1. 数字で比べられる: 寝袋は使用温度、マットは厚さ、電気毛布は消費電力(W)が、商品ページに書いてある
  2. 車内で火を使わない: 燃料を燃やす暖房器具は選ばない
  3. 使った人の声を読める: 楽天市場の商品ページにレビューが付いている

順番は、寒さ対策で効く順(マット → 寝袋 → 電気毛布 → 湯たんぽ)です。

何を補う道具見る数字
床からの冷え厚手のマット厚さ10cm前後
体のまわり冬用の寝袋使用温度
足りない分の暖かさ電気毛布消費電力(W)
ろとまる

調べていて意外だったのは、寒さの話なのに、いちばん先に来るのがマットだったこと。下が冷たいと、どんなに上をかけても背中から冷えてくるんです。

座席を倒した床は、でこぼこがあって、すき間から冷気も上がってきます。空気で膨らむタイプのマット(自動膨張式)で厚さ10cmほどあると、でこぼこをならしつつ、床との間に空気の層ができます。

例として、車中泊用にうたっている、厚さ10cmの自動膨張式マットがあります。幅66cm・長さ198cmで、重さは3.2kg(商品ページの表記)。連結できるので、2枚並べて2人で寝る使い方もできます。

寝袋の商品ページには「最低使用温度」や「快適温度」が書いてあります。秋冬の夜に使うなら、出かける先の夜の気温より低い温度まで対応するものを選ぶと安心です。頭まで包めるマミー型は、封筒型より熱が逃げにくい形です。

例として、コールマンのマミー型寝袋「ノースリム」は、商品ページに最低使用温度-18℃と書かれています。

商品ページで、『快適温度』と『使用可能温度』のどちらの数字を書いているかを確かめてください。表示の言葉は、ページごとに違うことがあります。

ろとまる

寝袋は、使用温度の数字が低いほど暖かい代わりに、かさばって重くなります。車の荷室にどれくらい積めるかも、あわせて考えてみてくださいね。

電気毛布はマットと寝袋の間に敷くだけで、背中から暖まります。消費電力は小さく、例に挙げるキャンプや車の旅向けにうたう電気毛布は55W(100V。商品ページの表記)。カバーを外して洗えます。

電気毛布も、同じところに長い時間当て続けると低温やけどのおそれがあります。寝るときは低い目盛りに下げ、スイッチを切って眠りましょう。

電源が20AのRVパークなら、同時に使えるのは合わせて2,000Wまで(100V×20A)。55Wの電気毛布なら、2枚使っても余裕があります。ほかの家電と一緒に使うときは、それぞれのWを足して上限を超えないか確かめてください。

電源が料金に含まれ、20Aまで使えると公式ページで確かめたRVパークの例です(北から順)。

場所電源公式で確認
長野県白馬村(通年・冬は冬用装備)各区画20A・料金込み9月28日
三重県多気町一部の区画に20A・料金込み9月24日
三重県鳥羽市100V・20A・料金込み9月24日

電源が無料か有料か、何アンペアまで使えるかの見分け方は、下の記事にまとめています。

電源のない区画やキャンプ場では、湯たんぽが頼りになります。寝る前にお湯を入れて寝袋の足元へ。例に挙げる金属製の湯たんぽは2.5Lで、SGマーク付き、直火とIHで温められると商品ページにあります。お湯はRVパークの炊事場や、自分のコンロを車の外で使って用意してください。

湯たんぽは、長い時間同じ所に当て続けると低温やけどのおそれがあります。袋に入れ、体から少し離して使いましょう。

午前2時、足先が冷たくて目が覚める。道具をそろえたつもりでも、そんな夜はあります。順番は、寝床の傾きと段差、足元、それでも寒ければ場所を変える。エンジンと火は、最後まで使いません。

まず、寝床が傾いていないか。JAFメイトの寝床づくりの記事は、足側が頭より高い寝床を、寝づらいポイントの例に挙げています。頭を置きたい側が足先より低くなるときは、傾斜のある場所に止める位置を変えて、寝床が水平になる止め方を探す、という方法が紹介されています。

JAFメイトの寝床づくりの記事では、段差は、キャンプ用のマットやクッションで大きいところを先に埋めて、そのあとでエアマットを敷く、とされています。マットの選び方は、別の記事にまとめました。

次は足元です。JAFメイトの秋冬の寒さ対策の記事には、寝袋に入っていても、足先が車体に触れているとそこから冷気が伝わってくる、とあります。ネックウォーマーや厚手の靴下で、首や足先を出さないようにする。寝袋の足先とおなかのあたりに、湯たんぽを入れておくとかなり温まる、とも書かれています。

JAFメイトの別の記事によると、足先が冷えるときは、寝る前に乾いた靴下に履き替えると効果的です。湿った靴下は、足先の熱を奪うからです。寒いからと、ありったけの服を着込んでも、寝袋の保温性は上がりません。厚着をすると、体温が中綿まで届きにくくなるそうです。

使い捨てカイロは、長い時間同じ場所を温めると低温やけどのおそれがあります。JAFメイトも、使う場所に気をつけるよう書いています。

JAFが2014年2月に長野県上田市の菅平高原のホテル駐車場で行った試験も、足し算の目安になります。外気温は氷点下10℃から13℃ほど。エンジンを切った車内で、何も対策しなかった人は、2時間45分で限界でした(そのときの車内は1.8℃)。毛布に使い捨てカイロを足した人と、寝袋で寝た人は、8時間をしのげました(終わりの車内は氷点下7℃)。試験は氷点下の真冬の高原で、秋のRVパークとは条件が違います。あくまで目安として見てください。

寝袋に表示された温度ぎりぎりの夜は、寒く感じるのがふつうです。モンベルの説明では、表示は個人の体感とは違うことがあり、使用温度の目安は下着を着た状態を想定して測ったものです。

電気毛布を使っているときは、寒いからといって目盛りを上げ直して、そのまま眠らないでください。製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気毛布は寝る前に温めておき、眠るときは低い目盛りに下げるなどして調節すること、就寝中はスイッチを切って眠ることを案内しています。温かいと感じる程度の温度でも、同じ所に長く触れていると低温やけどになるおそれがあり、44℃では3〜4時間、46℃では30分〜1時間と言われています。

寒いとエンジンをかけたくなりますが、それは勧めません。JAFメイトは、エンジンをかけてエアコンを使いながら眠るのは、周囲への迷惑はもちろん、危険なのでNGとしています。降雪地域ではマフラーに雪が積もって一酸化炭素中毒になるおそれがあるため、絶対にやめるように、とも。JAFの試験も、一酸化炭素中毒やガス欠の危険から、エンジンは止めたまま寒さをしのぐ対策が必要としています。

火を使う暖房も同じです。NITEは、テント内や車内では、石油ストーブなどの暖房器具やガスこんろなどのガス器具を使わないよう呼びかけています。

ここまで足しても眠れない夜は、切り上げる手もあります。

ろとまる

寒さは、がまんくらべにしないほうがいいんです。

場所を変えるなら、泊まれると案内している宿か、電源のあるRVパークへ。道の駅の駐車場で続きを寝るのは、やめてください。次の旅では、電源が使える区画や、敷地内に温泉があるRVパーク、冬も営業しているRVパークを選ぶと、夜の冷えと朝の冷えの両方がらくになります。

冷えた朝は、近くの日帰り温泉で体を温めてから出発すると、一日が気持ちよく始まります。たびとまりでは、RVパークの施設ページから近くの温泉を探せます。

ろとまる

マットで下を止めて、寝袋で包んで、足りなければ電気毛布。朝は温泉。この順番を覚えておけば、秋冬の夜もこわくありません。

Q. 車の中でカセットガスのストーブを使ってもいいですか?A. 使わないでください。NITEは、テント内や車内では、石油ストーブなどの暖房器具やガスこんろなどのガス器具を使わないよう呼びかけています。一酸化炭素がたまる危険があります。暖かさは電気毛布や湯たんぽで補いましょう。

Q. 電気毛布はポータブル電源でも使えますか?A. 使えます。ただ、一晩でどれだけ使えるかは、電源の容量と毛布の消費電力で変わります。電源つきのRVパークなら、容量を気にせず使えます。

Q. 道の駅の駐車場で、この道具を使って泊まってもいいですか?A. 道の駅は休憩の場所で、宿泊のための場所ではありません。車で泊まるなら、車中泊を受け入れているRVパークやキャンプ場を選んでください。

Q. 寝袋の温度表示どおりなのに寒いのは、不良品ですか?A. 不良品とは限りません。モンベルの説明では、表示の温度は個人の体感とは違うことがあり、使用温度の目安は下着を着た状態を想定して測ったものです。また、快適温度と使用可能温度では、想定している人の寒がりやすさと姿勢が違います。商品ページで、その数字がどちらを指すかを確かめてください。

Q. 車内が冷えてきたら、エンジンをかけて暖めてもいいですか?A. 勧めません。JAFの試験は、一酸化炭素中毒やガス欠の危険から、エンジンは止めたまま寒さをしのげる対策が必要としています。毛布や寝袋、湯たんぽや使い捨てカイロなどを足して、それでも眠れないときは、宿やRVパークに移ることを考えてください。

Q. 寝床が傾いているときは、どうすればいいですか?A. JAFメイトの寝床づくりの記事は、頭を置きたい側が足先より低くなるときは、傾斜のある場所に止める位置を変えて、寝床が水平になる止め方を探す方法を紹介しています。段差は、キャンプ用のマットやクッションで先に埋めてから、エアマットを敷きます。

秋冬の車中泊は、マットで床の冷えを止め、使用温度で選んだ寝袋で包み、足りない分を電気毛布か湯たんぽで足す。この順番が近道です。電気毛布は電源つきのRVパークで。車内で火は使いません。

(商品の仕様は2026年9月28日に楽天市場の商品ページで見たものです。値段・在庫は変わるため書いていません。RVパークの電源は、たびとまりのデータ(表の日付に各施設の公式ページで確認)によります)

料金・設備・営業期間などは変わることがあります。お出かけの前に、各施設の公式情報をご確認ください。記事のまちがいは情報の報告から知らせてください。

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